元外科看護師の患者体験!腹腔鏡手術の術前・術後、痛みの感想ブログ(子宮筋腫)

先日子宮筋腫の手術を受けてきました、はな(@hana8787hanae)です。

かつて外科の看護師として働いた経験のある私は、腹腔鏡や開腹の手術をうける患者さんをたくさん見てきました。

が、しかし、

患者さんをケアするのと、自分が患者になるのとでは雲泥の差ですね…

手術は怖かったし、点滴もビビりまくってました。

そこでこの記事では、元外科看護師の私が腹腔鏡手術を受けた体験談を共有します。

現役の看護師さんに「患者さんはこう思ってるんだなー」なんて視点を理解していただけると嬉しいです。

それから、私の病名は子宮筋腫!

女性の4人に1人は持っているというよくある病気なので、アラサー世代の女性にはご自身の健康を考えるきっかけにしていただけると嬉しく思います。

※病院の写真をネット公開することは禁止だったので、写真はすべてフリー素材を使っています。

 
はな
手術直後のしんどかった場面も割とリアルに書いているので、近々手術を受ける予定の方はあまり見ないほうがいいかも…

また、手術の術式や使う物品などは、院内の方針によって異なります。手術後の痛みや回復速度はかなり個人差がありますので「参考程度」に読んでくださいね。
(手術から約2年後の後日談 2023年10月21日)
手術の痕はかなり薄くなりました。筋腫の再発もないです!
生理の量が減って生理痛が軽くなったので、思い切って手術してよかったなーという感じ。
目次

腹腔鏡手術の手術前日

それでは、手術前日の様子からまとめてみましょう!

クリニカルパスの説明が分かりやすかった

入院当日。

朝の10時に外来で入院手続きをすると、早速病棟に案内されました。

そして、病棟クラークさんから部屋の案内をしてもらい、サラッと部屋の説明を受けて部屋に残される私。

机の上を見ると、薬やら書類やら、スケジュール表が置いてある。

あーこれがクリニカルパス(以下、パスってやつだったわ!

と軽く目を通し部屋の写真を取りまくっていると、担当の看護師さんがパスを見ながら当日の説明をしてくれました。

 
はな
自分がいつ何をされるか分かっていると、心の準備ができる!
ありがたい!

 

ちなみにこの病院のパスは、ペラペラの紙ではなく頑丈なラミネート加工されていました。

退院まで毎日見て予定を確認できたのがよかったです。

下剤飲むのしんどい

看護師さんからの説明があったあと、下剤を飲むように言われました。

1時間で200ml。

普段からそんなに水を飲むタイプではないし、下剤は味が濃いし、飲むのしんどかったな…

常温でいいですと伝えてしまったけど、飲んでみると美味しくなかった…

入院直前にコンビニで買った冷たい水で薄めてなんとか飲み干して、

すると、、、

飲み切るか飲み切らないからでトイレに駆け込むことに!!!

昼ごはん(常食)食べながら途中でトイレに行き、ご飯のあとも30分ごとにひたすら出しました。

しんどかった!そしてお尻が痛くなった。

正直、もう下剤は飲みたくないですね。

1日で10回以上トイレに行きました。脱水注意!

トイレ付きの有料個室だったのが、せめてもの救い!

自分で体温を測るのは楽だった

コロナの影響でスタッフと患者の接触を減らすためか、体温表は患者が記入するシステムでした。

決められた時間の検温、お手洗いの回数など、自分で記入するように言われ、体温計は部屋に1つ常備されていました。

自分のタイミングで熱を測れるのはよかったです。

トイレの回数を覚えるは無理そうだったので、毎回時間をメモしてカウントしていました。

こんなにトイレの回数に敏感だったのは、生まれてはじめてです。

いつまで食事出るか入院前に知りたかった

これは患者として思ったことですね。

入院直前になり、入院日は何時までご飯を食べられるか心の準備をしておきたかったなと思いました。

入院当日朝までで食事ストップだったらどうしようと思って、最後の朝ごはんは超しっかり食べてしまいました。下剤で出すのがしんどかったです。

腹腔鏡手術の手術当日 術前

さぁ、入院2日目。手術当日の話です。

前日の時点で、私の入室時間は13:30と伝えられていました。

(朝と昼のご飯がないのは辛いかな?と思ったけど、意外と耐えられた。非日常で緊張していたからだろうか?)

浣腸は我慢できない…

人生で初めて浣腸をされました。

しかも60ml?(病院で使っていたサイズより一回りデカイやつ)

浣腸液を入れて3分我慢するよう言われましたが、あれ、我慢するのは無理です…

あと、看護の教科書で「浣腸は人肌程度に温める」と習った気がするけど、これ、温めてあったら嬉しかったと思いました。

冷たい液が腸に入る感覚が、不快です。

浣腸で気分が悪くなる人は、この不快感が原因かもなぁ。(ちょっとクラっとした)

点滴は入室直前

10時に浣腸→トイレ→着替えと弾性ストッキング着用(患者が1人で)
→11時頃に点滴

点滴は、手術の2時間半くらい前に刺されました。

ちなみに利き手と逆側の手背に、20Gで。

 
術前のはな
手背ですか?
そこにルート取るんかいー!

 

と思ってしまったけど、肘の近くとかだと点滴落ちなくなるからあえて末梢に刺すのでしょうか?

点滴針を抜いてもう1週間以上経ちますが、まだ、かさぶたと内出血の跡があります。

 

ちなみに、点滴を刺す30分前からリドカインテープで刺入部の痛み軽減対策をしていただきました。

いくら20Gの太い針とはいえ、痛み対策が丁寧すぎてビックリです!

 
はな
ちなみに、あのテープで痛みが軽減されたかは不明
(点滴自体はじめてだったので)

ちょっとしびれる感じはあったので、何かしらの効果はあると思いたいです。

硬膜外麻酔じゃなくてよかった

腹腔鏡手術の麻酔って、全身麻酔+硬膜外麻酔かと思っていましたが、私が使ったものは硬膜外麻酔ではなく末梢神経ブロックでした。

手術で全身麻酔がかかったあとに、お腹の表面に針を刺して傷の痛みをなくすものらしいです。

これ、硬膜外麻酔よりよかったなーと個人的に思っています(硬膜外麻酔を受けたことないけど)。

硬膜外麻酔を刺すのは、全身麻酔をかける前。

麻酔のために、横向きに寝転がり、エビ反りのような形で体を丸めた状態で背中に針を刺される…っていう状況が怖すぎてめちゃくちゃビビっていました。

そして硬膜外麻酔は術後の痛みコントロールにも役立ちますが、背中に点滴が入っている違和感とか動きにくさはどうしてもあると思うんですよね。

今回はそれがなくてよかったです。

麻酔が効くまで意外と長かった

手術に呼ばれたら、病棟の看護師さんと歩いて手術室まで行き、本人確認などしてから自分で手術台に歩いて行きます。

正直、手術台に寝るまで、自分が手術される実感がありませんでした(初めての病院で実習しているような気持ちだった)。

手術台の周りには、麻酔科の先生、オペ室の看護師2名、婦人科の主治医の先生がいらっしゃいました。

手術台に横たわった私に、笑顔で声をかけてくれる主治医。

 
術直前のはな
お願いします!しか言えない…
『まな板の鯉』状態…

右手に血圧計、胸に心電図をつけられたあと「眠くなるお薬入れますね」という看護師さんの声で麻酔薬が投与されました。

この時、看護師さんが「麻酔薬で腕が痛くなるのでさすりますね」と言って、触ってくれていたんです。

これでだいぶ血管痛が和らぎましたね。

あまりに痛くて、点滴漏れてるんじゃないかと思いました…

そして麻酔薬を入れてから完全に寝るまでに10秒以上あって、意外とすぐ寝ないんだと思った記憶があります。

あれ?麻酔薬入ってる?私ほんとに眠くなる?先生の話し声聞こえてますけど?

って思っていたらいつのまにか意識が飛んでました。

しばらく後から記憶がありません。

腹腔鏡手術の手術当日 術後

気づいたら手術が終わっている

『はなさん!手術終わりましたよ! 起きてください!』

とけっこう強めの口調で言われた記憶があります。

たぶんそこはオペ室でしょうね。

そのあと病棟に戻ってきて、ベッド移動された記憶は全くありません。

痛み止めを待つ時間は永遠に感じる…

意識が戻ったのは、痛かったからです。

帰室からどのくらい経ったか分かりませんが、お腹の中が焼けているような、今まで感じたことのないえぐられ感があって、めちゃくちゃ痛くて目が覚めました。

 
術直後のはな
我を忘れて、痛い!痛い!!と騒いでいたよね…
痛すぎた。

10のうちいくら痛いか聞かれて8と答えました。

(なぜか理性が働いていて、10っぽいけど一応余裕を持たせて8と判断したはず。)

自分で手術後のお腹をさすってどうにか痛みを和らげようとしていました。

しんどかったなぁ。

そして、看護師さんに痛いと伝えてから痛み止めを投与されるまで、そしてそれが効くまで、めちゃくちゃ長く感じました…

早くどうにかして欲しかったです。

心の中に自分が3人くらいいて、

はなA :痛くて死にそう。泣きそう。早く痛み止めして!悲嘆

はなB :早く痛み止め持ってこいって言ってんじゃん!早くー!!!急いで!!怒り

はなC :看護師さんそのうち痛み止め持ってきてくれるし、電メスで子宮焼いてるんだからそりゃ痛いよ。もう少し冷静でもいいんじゃ? 俯瞰

こんな感じでした。

 

ちなみにあとから看護師さんに聞くと、オペ室で痛み止め使ってたのにめちゃくちゃ痛がっていたとのこと。

なんで効かなかったんだろう?

痛み+嘔気は、死ぬくらいキツい

痛み止め投与中か覚えていませんが、意識が戻って割とすぐ吐気があって、おえーっと吐きそうになりました(が、胃が空っぽだったので唾液しか出ず)

ガーグルベースがあってよかった。

お腹の中が痛いうえに吐き気まであって、地獄でした。

そして、その地獄はまだ始まったばかりという…

手術当日の夜はめちゃくちゃ長かったです…

寝返り打てないのがしんどい

今回は子宮の手術で、足とか腰とかどうもないし、ドレーンもないし、フットポンプもないし、動けない要素は少なかったにも関わらず、寝返りできないのがしんどかったです。

まぁ、夜がふけてからは自分の可動域が分かってモソモソ動くくらいはできたけど、思い通りに動けないのは苦痛(自力で横向きになれたので、腰が痛くなることはなかった)…

看護師さんに「電気は全てつけますか、真っ暗にしますか?」など言われて、看護師さん処置するよね?と気遣って入り口の電気をつけてもらったけど、

思えばあちらはプロだし電気ついてなければ必要なときはつけてくれるだろうから、自分の希望で真っ暗にしてもらえばよかった。

(痛いのに、謎に看護師さんへ気遣いしている。謎…)

酸素マスク、邪魔

酸素マスク、めちゃくちゃ邪魔でした。

「え?これ必要?私、息できてるよ。」

と考えられるくらい意識が回復したあと、鼻につけるタイプに変えてもらいました。

うん、マスクと比べると、鼻は楽ですね。

管は1本でも少ないほうがよい

麻酔の話。

硬膜外麻酔がない分、私個人の予想より管が1本少なかったです。

楽でした。

腹腔鏡手術はキズが小さいから、点滴からの痛み止めでも充分効果がありました。よかった!

尿カテのミルキングは、あそこに響く

尿を出すため、尿カテも入っていました。

ミルキングが必要なのは分かっているけど、あまりにも管を触られるとちょっと響きますね(男性はもっと不快かも)。

痛みはもちろん、発熱がしんどい

解熱成分のある痛み止めを使って痛みはだいぶマシになりましたが、

問題は、熱。

なかなか解熱しなくて、体がだるくてが辛かったです。

痛いし、だるいし、でも思うように動けないし、身の置きどころがなくて辛すぎる夜を過ごしました。

早く朝が来て!と思いました。

 
はな
まぁこんなときも「絶対朝が来るからもうちょい頑張れ」と言ってくれる、なぜか冷静な自分もいたのよね。謎。

アイスノンは神!

熱があったとき役立ったのは、痛み止めだけではありません。

アイスノン!

ぶっちゃけ、アイスノンとか氷枕とかただの気休めで、熱を下げるなら、脇の下とか股とか首とか、太い血管を冷やさないと…とかよく知ってるような考えもあったんですが、

冷たいアイスノンで頭を冷やすと体がひんやりしてとても気持ちよかったです。

看護師さんに優しくできない。ごめんなさい。

術後の夜に担当してくれた看護師さんに伝えたい。

 
術直後のはな
めちゃくちゃ愛想悪くて、すみませんでした!!!

もう少し感謝の言葉とか言いたかったのですが、言葉を発するエネルギー自体が枯渇していたので、はい、いいえ、しか言えませんでした。

むしろ、キツいんだから質問しないでくれ、寝かせてくれとさえ思っていました。

自己中な患者ですみません。

看護師さんが聞かないと状況把握できないことっていっぱいあるのに…

次担当してくれたら謝ろうと思っていたのに、その後会うことはなかったです…

腹腔鏡手術の手術当日 術後1日目

 
術後のはな
手術から一夜明け、辺りが明るくなり始めたとき「やっと辛い時間が終わった!」と思った。

ここからの回復はめちゃくちゃ早いです!

翌朝のうがいと歯磨きで、かなりリフレッシュできる

外が明るくなることがこんなに嬉しかったのは、生まれて初めてでした。

「やっと辛い夜が終わった!」と思いました。

看護師さんに頭を起こしてもらい、うがいと歯磨きをしました。

歯磨きは、歯ブラシを持たせてもらえば自分でできるレベル。

元気がなくて、話をする気力はなかったけど。

歯磨きとうがいをするとだいぶ楽になったな〜。

そのあと「30分後に食事がきますので、少しずつベッド起こして気持ちの準備をしてくださいね」と言われました。

 
術後1日目のはな
正直「ご飯食べられるわけないじゃん」と思ってました。

オペ直後の食事は、気分が乗らない

ベッドを起こして30分くらいしてから、朝ごはんが運ばれてきました。

5分粥。。。

おかゆの量が多すぎて「まじかよ?これほんとに私の食事?」と思いました。

(手術前夜の流動食でいいんですけど…てのが本音だった)

牛乳飲んで、豆腐を食べて、野菜と味噌汁とおかゆを2口くらいずつ食べることしかできず。

陰洗してもらわなくて済んでよかった!

あっという間に食事時間が終わり、看護師さんは夜勤から日勤担当に変わっていました。

術後1日目の大きなイベントといえば、「着替え、尿カテ抜去、トイレ歩行」そして「陰部洗浄」

 

看護師時代は陰部洗浄をする側でしたが、今回はされる側。

人に洗ってもらうとか気まずすぎると思っていましたが…

この病院は、シャワーボトルで洗うのではなく、暖かいタオルで拭くというスタイルを取っていました!

なので、ベッドからゆっくり立ち、点滴台を押しながらえっちらおっちらとトイレへ歩き、

そこで下着を着替えて、ついでにタオルでお尻を拭くという手軽さ。

産婦人科だったからかもしれませんが、プライバシーに配慮した対応をしていただけて感謝です!

尿カテ抜くのは意外と痛くない(女性)

トイレに歩いて行けたので、尿カテーテルは抜くこととなりました。

「絶対痛いだろう」と身構えていましたが、呼吸に合わせてサラッと抜いてもらったので痛みはほとんどなし。

男性は痛いかもですが…

尿意はしばらくない

尿カテを入れていたときは勝手に排尿されていましたが、その後は自分でトイレに行く必要があります。

尿カテ抜去後は、トイレに行きたい感覚がありませんでした。

なので、無理やり1〜2時間ごとにトイレに歩いていって、下腹部に力を入れるという始末。

下腹部に力を入れる感覚も最初はよくわからないし、そもそも子宮が痛いし、恐る恐る排尿していたのを覚えています。

次第に、トイレの感覚も戻りました。

ベッド上以外で食事するのは重要

この日の朝はほとんど食事ができなかったので、看護師さんに「夕方点滴を外す予定ですが、昼ごはんを食べられなければ、点滴がもう少し続くかもしれません」と言われました(知ってましたが…)

 
術後1日目のはな
点滴は邪魔なので早くはずして欲しい!!
点滴をさっさと終了したかった私は、なんとしてでも昼ごはんを半分以上食べなければいけない状況に!
そんなとき、場所を移動するのは重要です(動ける場合は)。
ベッド上で食事するのは、いかにも病人ぽいし、気分も変わらないし、食事が喉を通りませんでした。
でも、昼ごはんからベッドを離れてテーブルで食べるようにすると、気分転換になってしっかり食べられたんです。
 
はな
「場所を変える」ってささいなことに感じるけど、かなり重要です。
そんな感じで、無事に食事を食べられて、点滴で痛みコントロールもでき、夕方には点滴卒業しました!
その後の痛み止めは、1日1回寝る前に飲むだけで済みました。
意外と痛みがなくてよかった。

挿管チューブによる喉の違和感は、1〜2日くらいある

手術で挿管チューブ(呼吸器に繋ぐために気管に入れる管)を入れた影響で、カゼのときと同じ喉の違和感がありました。

たまに咳をするときは、キズに響きます…

枕をお腹に抱え、できるだけお腹に響かないように静かに咳をするのが精一杯でした。

腹腔鏡手術の手術当日 術後2日目〜退院まで

ここから、毎日ちょっとずつ良くなります!

術後初の排便が恐怖…

術後2日目に気になっていたのが「排便」です。

普段は毎日便が出ていたので「食事して1日経ったら排便しなければ!」と思っていたけど、なかなか勇気が出ず…

 
術後2日目のはな
排便でお腹に力を入れたら、キズが痛むかもしれない。血が出たらどうしよう…
排便に対しては不安がありました。
が、食事が柔らかかったのもあり、そして量が少なかったのもあり、予想よりはスムーズに出ましたね。
しばらくするともう一度排便があったり、ガスが出たりして、だんだんおなかがスッキリしてきました。
 
はな
「ガスが出る」ってめちゃくちゃ大事だと思った!

術後初のシャワーが恐怖…

術後2日目には「シャワーしてよいですよ」と言われました。

この時点では、シャワーのために10分以上立ち続けることができるのか、ユニットバスの浴槽をまたいでキズが痛くないか心配でしたが、なんとか大丈夫でした!

人間以外と強いですね。

(ま、まだ30代だし、寝たきりは半日だけだったからなー)

術後リハビリのため”病棟を回る”のは、どの病院も共通

当たり前ですが、術後は看護師さんに「しっかり歩いてくださいね」と言われました。

朝も昼も夕方も、暇があるたびに部屋から出て病棟をぶらぶらしていましたね。

術後は背中を曲げたおばあちゃん状態だった私も、毎日起きるたびに体が動きやすくなることを感じていました。

産婦人科だったので生まれたばかりの赤ちゃんを見るレアな機会もあり、なかなか楽しかったです。

看護師さんのおかげで、過度に気にしてしまった発熱

手術をしたら発熱することは多いと思いますが、私は術後3、4日目も熱がありしんどかったんです…

看護師さんに「熱が下がらなかったら退院が伸びるかも」と言われ、それは絶対に嫌だと思って気合いで解熱させました!

来る人来る人が発熱の心配をしてくれて、自分でも過度に熱を気にしてしまった気がします。

もっと割り切ってもよかったな。

アイスノンは神!(2回目)

術後3日目の看護師さんが「暑いのしんどいでしょ?アイスノン2つキープして冷凍庫に入れておきますので、使ってるのがぬるくなったら使ってくださいね」と気遣ってくれました。

そういう気遣い、ありがたいです!

アイスノンのおかげで体が冷えて楽になりました。

 

そういう流れで退院前日は熱発することもなく、クリティカルパスの予定通り7日間の入院で私の病院ライフは幕を閉じました。

 

腹腔鏡手術を終えて 退院〜2週間

病院からバスで帰宅できた

退院日は、夫が迎えに来てくれました。

とはいえ、車がないのでバスで。

 
退院直後のはな
退院してすぐ家までバスで帰れるか心配。タクシーのほうがいいかなあ?
そんな心配をしていましたが、バス30分+徒歩10分で帰れました!
帰る前にカフェなどブラブラしたのでかなり疲れましたが、30代健康な女性の1週間の入院はそこまでダメージはありません。
そして、自宅に着いてランチを食べてお昼寝したとき、今までにないくらいぐっすり眠れました。
病院は個室でしたが、いつ看護師さんが来るかわからないし枕は違うし、緊張していたようです。

痛み止めは飲んでいません

入院前は痛みが心配でしたが、手術後3日目以降は病院にいたときもほぼ痛みを感じることがなかった私(咳をしたときはさすがに響きましたが)

帰宅してからは、若干傷がひきつるようなことはあっても、薬を飲むまではありませんでした。

退院処方は、10回分まるごと残っています。

下剤は退院後2回くらい飲みました。

腹腔鏡手術を終えて 退院後2週間〜4週間

仕事、買い物、自転車、ヨガなどの活動について

退院した日は自宅でゆっくり。

でもその翌日からは「動かずにはいられない!」という感じで、リハビリがてら散歩や買い物に行っていました。

そして、退院後4日目から少しずつ在宅ワークを再開。

病院、いや病室から7日間出られなかった反動、そして社会貢献をしていない焦りは予想以上でした。

術後の痛みより「思うように行動できないモヤモヤ感」がすごかったかも…

個人差はあると思いますが、私が感じた日常生活の活動・痛みはこんな感じです。

・退院翌日:ヨガ再開(上半身のみ。様子を見ながら)笑う/咳・くしゃみは、まだキズに響く。
・退院4日目:在宅ワークを再開
(1日2時間〜、様子を見ながら。2時間座りっぱなしはきついので要休憩)
・退院5日目:足を組める
・退院6日目:バス&徒歩で30分のカフェに行ける。くしゃみをしてもキズに響かない。
・退院7日目:キズ周りの発赤・分泌物がないのを確認の上、入浴
・退院8日目:自転車に乗れる
・退院9日目:在宅ワーク 1日5〜6時間問題なし
・退院10日目:ヨガでダウンドッグの姿勢ができる
(そのあとキズが引っ張られる感じがあったので、あまりおすすめはしません…)
・退院13日目:3歳児を短時間だっこできる(ベビーシッターの仕事にて)
あくまで個人の感想です。
私の主治医の先生は「痛くなければどんどん動いてくださいね!」という方針でした。
そのために、先生の言葉に押されてかなりアクティブに動いていました。
こんなに動けたのは、腹腔鏡手術ができたから、そして先生の手術スキルが長けていたからだと思います。
キズはおへその中、おへその下、左鼠蹊部付近の3つしかありません。
家族も、キズが小さすぎてびっくりしていました!

術後はじめての生理は?

実は、9月の生理2日目(9/5ごろ?)から11/1(入院当日)まで、レルミナ錠という女性ホルモンの分泌を止める薬を飲んでいました。

子宮筋腫が大きくなるのを防ぎ、手術しやすくするのが目的です。

レルミナの副作用は、不正出血や不眠、そしてホットフラッシュがそれなりにしんどかったのですが、、、

内服をやめて1週間後くらい(退院後)から副作用はほとんどなくなり、そして!

内服中止後50日ほどで、3ヶ月ぶりの生理がきました!!!

 
はな
11歳の頃から毎月休まず働いてくれていた子宮さんに、3ヶ月休業してもらえてよかった。
「子宮筋腫の術後はじめての生理はきつい」
と聞いていましたが、しんどかったのは1日目の最初も最初、3時間くらいで、そのあとは通常と変わらない痛みでした。
退院処方のロキソニンを飲もうと思ったところで痛みが治ったので、結局内服していません。
よかった!
もともと生理の量は多くなかったし痛みも軽めだったので、術前と大きな変わりはない印象です。
初の月経も無事終了し、術後2ヶ月たった今は術前と全く変わらない生活をしています。
そろそろ妊活をスタート予定♪

腹腔鏡手術後、無事に退院できたのは、看護師さんのおかげです!

長い記事を読んでくださったみなさん、ありがとうございます!

これが私の人生初入院・手術の記録です。

きつかったのは手術直後の夜のみ、その後は徐々に回復していきました。

 
はな
医師より「看護師」が登場するシーンが多いことはお気づきでしょうか?
病気になったら医師に治療してもらうために入院するんですが、
その生活を支えてくれてるのは看護師さんや、看護助手さん・掃除のスタッフさん、栄養師さんなのだと強く感じました。
無事に予定通り退院できて、本当によかったです。
おかげさまで、自宅に帰ってきてから熱がぶり返すことはなく、順調に活動範囲を広げております。
普段忙しく働く看護師さんは各患者のことなど忘れてしまうかもしれませんが、私としては今回の入院で1人ひとりの看護師さんと話した会話や笑顔が印象に残っています。
素敵な看護師さんたちにケアしてもらえてよかったです!
 
はな
私の入院生活を支えてくれた全てのみなさん、ありがとうございました!
手術後の傷には先生がテープを貼ってくださっていましたが、それが剥がれてからは勧められたテープを使っていました。
テープの名前は、アトファイン。
粘着力があり、毎日お風呂に入っても1週間くらいは剥がれませんでした。 きれいに傷を治したい患者さんにはおすすめのテープです。

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