【助産師起業:後編】「私の夢を叶えられるのは私しかいない!」と自ら整体を立ち上げた、助産師10年目あすかさんの起業ストーリー

現役助産師整体オーナーのあすかさんへのインタビュー。

前半の記事では、このようなことを書きました。

・看護学校→助産学校卒業後、地元の病院へ就職
・お産の件数の多い病院、ハイリスク分娩を見られるところに行きたいと思い、関東の病院へ転職
・病院で働きながら整体の学校へ通う
・病院からクリニックへ転職し、働きながら先生へ弟子入りして整体を学ぶ。その間、ブログでモニター募集して整体の経験を積む。
・自分で部屋を借りて整体をしようと考えていたが、院長から提案され病院の枠組みの中で整体をする
・それでも自分の整体をやりたくなり、起業することを決める

後半は、整体をはじめるにあたっての思いや医療職の強み、新しいことに踏み出したい方へ伝えたいことについて聞きました。病院やクリニック以外でビジネスをしたい医療職の方、必見です!

はな
実は、あすかさんと私(ライター:はな)は、看護学校の同級生!同級生が医療者として専門性を発揮している姿を聞くと、私も頑張らなきゃ!とよい刺激をもらいました。あすかちゃんありがとう^^

インタビュー中の雰囲気を残すため、いつもの話し言葉で記事を書いています。

2019年に開業した、現役助産師整体の目指すところ

すべての女性に、楽しくて幸せな妊娠・出産、産後の生活、育児を経験できる日々を

ーーーサロンを始めた時期と、お客さんとして対象にしている人のこと、サロンの理念・ポリシーとか教えてもらってもいいかな?

はじめたのは2019年。

今、1年くらいたったところだよ。

サロンの名前はmicoas(ミコアス)と言います。

mico(ミコー)はラテン語で輝くという意味。
as(アス)はOASIS(癒す)、ASIST(支援)、明日、あす(か)
という意味。mico(ミコー)とas(アス)の2つを足して、micoas(ミコアス)と名付けました。

健康で美しく キラキラと輝く女性の明日を応援したい♡という意味が込められているよ。

 

ーーー素敵〜! あすかちゃんの名前が入ってるのもいいね。整体の理念やポリシーなどあれば教えてください。

私が整体をする上で目指すところは、女性に、楽しくて幸せな妊娠・出産、産後の生活、育児をしてもらうこと。

妊娠・出産って人生でほんの数回しか経験することがないじゃない?

そこをどう過ごすかで、その人の人生観や価値観が変わると、私は思ってるんだよね。ネガティブなことがあったときにその辛い経験を考えてしまうと思うから。

妊娠や育児の期間を、不安なくいい状態で過ごしてほしいっていうのがあるんだ。

 

ーーー大事な経験だよね。妊娠・出産って。その時期に言われたことって、頭に残ると思う。旦那さんから嫌なこと言われたとか。

そう。その期間に言われたこと。

あのときとても辛かったと振り返ると、ずっと妊娠したくないと思ってしまうかなって。それを少しでも減らしたい。

私がターゲットにしてるのは、妊婦さんと、産後の方。開業後しばらくしてバストアップのメニューも入れて、今後は妊活もやりたいと思っているところ。

 

ーーー妊婦さんとか産後の方にはどんな施術をしてるの?

骨盤とか、腰とか、その人の症状に合わせてやってるよ。

ーーーそうとう勉強したでしょ? 1人の先生に手ほどきを受けたの?

勉強はして、学んだことはできるだけ繰り返して忘れないようにしてる。

今は前とは別な先生に習っているんだ。新たに学びたいと思った先生のところに通ってるよ。

施術者に問診をするあすかさん

助産師としての経験が、お客さんの安心感へ直結する

ーーーサロンに来た妊婦さんやお母さんたちからは、どんな感想をもらってる?

私は助産師として10年間いろんな人を見てきているから、その経験を踏まえて話をすると「病院じゃ聞けないことが聞ける」とか「助産師だから産婦の体のことを分かっていて安心」とか言ってもらえるかな。

普通の整体もあるけど、助産師って安心だよね。

今までは自覚が湧かなかったけど、独立してから、助産師っていう資格は世間の人に安心感を与えるんだって知ったんだ。

 

看護師もそうだよね。

私は自覚してなくて。

私は「整体師」として戦っても負けると思った。

整体師は数自体が多いし腕がいい人もたくさんいる。

そこで、自分をどう差別化してお客さんに選んでもらうかっていったら「助産師」ってとこかなと思ったんだよね。

 

じっくり考えたの。

美容や小顔矯正も勉強しに行ったけど、美容でいこうかと思ったときもあったけど、結局は産前産後に関わりたいって考えにもどってくるから。

やはり私は妊婦さんに向けてアプローチしたいなって思って、そこを軸にしてる。

ーーーいいね! 人にマッサージや施術をしてその人を癒すって、素敵だなと思う。

マッサージを好きになったのは幼少期・学生時代の経験から?

ーーーそういえば、看護学生のときから私の手のマッサージしてくれてたよね?笑

え! 私記憶にないんだけど、私、手のマッサージしてた?

ーーー私、あすかちゃんにマッサージしてもらったの覚えてるよ。気持ちよかった記憶あるよ。

うそ、手のひら? 私、はなちゃんに背中に乗ってって言ってた。笑

ーーー乗った記憶あるよ。乗られたこともある(笑)。横浜の家で、腰のマッサージのモニター体験したのは覚えてる。

私、看護学生のとき、手のマッサージやってたんだ!

ーーーやってた気がする。看護学校時代か助産師になってからか覚えてないけど、あすかちゃんに手を押されて気持ちよかったのは覚えてる。人の手とか腰とかマッサージするの、昔から好きだったんじゃない?

小さい頃に親の肩もみとかやってて、あのとき「私、肩もみがうまい」って勝手に思ってた。笑

ーーーそういうの大事だよね。

自分で自画自賛してた。私はうまいって。笑

整体を学ぶときの苦労の1つは、筋肉痛との戦い

ーーー昔から肩もみやマッサージをするのが好きだったことって、今に繋がってる気がするな。

でも、整体の勉強を始めたころは自分に向いてるかわからなくて、整体をやりながら自分が全身筋肉痛になってたよ。

ーーーそうなんだ。筋肉痛、なりそうだよね?

自分の体をどう使えばいいのかが分からないからね。

ある日全身筋肉痛になって、なんでだろうと思ったら「そういえば整体行ったな」って。

練習してるときは、そんな感じだった。

 

ーーーでも学んだんだよね。自分が疲れずに相手に施術する方法を。

やりながらコツをつかんできた。こうやってやればいいんだなって。

2017年に病院ではじめる前まで何人も通してやったことがなくて。

モニターさん募集のときは『1人やって終わり』っていうことしかしてこなくて。

4〜5人の妊産婦さんが入れ替わりで来るのはクリニックでやるようになってはじめてだったから。

1日に何人も続けて施術してたら、親指が数ヶ月腱鞘炎になった(涙)。

ーーー大変だったね。

そう、治ってきたと思ったら、週1でまたあるからね、半年くらい親指が痛かった。

でも今はならない。あ

のときは力を入れてたんだろうね。

病院・クリニックでの臨床経験は、助産師起業の大きな武器になる

看護学校と助産学校で取得した、2つの国家資格

「助産師に相談できてほっとした」と思われる整体へ

ーーー助産師として病院で経験したことは、助産師整体にどう活きていると思う?

いろんなお産を見てきているから、あらゆる妊産婦さんに合わせた話ができる。

具体的な事例を出せるのは強いかな。

私は、総合病院・クリニックで働いて、正常分娩、無痛分娩、フリースタイル分娩など多くの症例を見たから。

NICUがあるようなハイリスクの病院、クリニックの分娩など、あらゆる場所で学んだことが今に生きているなってのは思う。

※フリースタイル分娩:一般的な分娩(分娩台で仰向けで出産する)でなく、産婦さんが好きな体制で行う分娩スタイル

助産師整体micoasの様子

医療者が起業する上で学ぶべきことは、集客と営業

ーーーいい経験してるね。助産師経験、10年だもんね。それから、病院のスタッフだったときと比べて自分で起業することの大変さってある? 楽しいことばかり?

それが、楽しいことばかりでもなくて。

楽しいけど、全部自分でやらなきゃいけないのがね。お客さんに来てもらうにも、自分が何かやらないと誰も来ない。でしょ?

あと、自分に価値を感じてもらわないと、継続して来たいと思われないよね。金銭面も不安定だし。っていうのはあるかな?

 

ーーー集客やお金の計算を含め、全部自分でするのは大変だよね。

そう、私たち医療職って、営業とかやったことないじゃない?

病院は助産師が何もしなくても患者さんは来てくれるけど、自分で開業するには営業スキルもないし、トーク力もないし。

私は今まで医療機関だけで仕事をしてきていて、サロンや治療院で働いたことはないんだよね。

サロンの経験がある人だと、メニューを組んでお客さんにどう売ってっていうスキルはあると思うけど、私はそのへんを知らずに独立したから、いろんな人にやり方を聞いたり本を読んだりしてる。

 

ーーーお客さんを集客して施術するのってかなり大変だと思うけど、1人ですべてやっていてすごいね。

まだ収入が不安定だとしても、今ここで辞めて病院に戻るのも違うと思うんだよね。

ときどき頭によぎったりする。

ちょっと前までは「私は、1人でするのは向いてないのかな」ってネガティブになることもあったけど、このまま戻っても後悔するだけだと思って。

「ちょっとの勇気を出して行動したあとの未来」を想像してみよう

興味があるなら、行動するのが吉

ーーーここまで助産師が個人でビジネスするやりがいや大変さについてお話を聞きました。これから起業したい看護師・助産師さんに向けて何か伝えたいことがあったらお願いします。やりたくても行動に起こせる人って多くないから、今踏み出すか迷っている方に伝えたいことがあれば、教えてもらっていいかな。

やったほうがいい!よね?

はなちゃんなら何てアドバイスする?

 

ーーー私は、とりあえずやってみたらってのが大きいかも。モヤモヤするんだったら。

そう、結局私たち看護師・助産師・保健師って資格があるから、よほど変なことをしなければ資格はなくならない。

他の職種の人よりは少ないリスクでチャレンジできる。もし違うと思えばアルバイトや派遣でもある程度は稼げるし。興味があるならやったほうが後悔はしない。

ネガティブな要因として、病院で勤める看護師・助産師はある程度お給料をもらっているから、仕事がなくなる恐怖は大きくなる気はするけど。

でも大丈夫。いつでも使える資格があるから!

ーーー強い。無理って思ったら戻ればいい。私もその思いがあったからワーホリに行けたもん。言い方が正しいかは分からないけど、ある意味、保険…

そう。でもそれにはいい意味と悪い意味があって…

本気で起業するなら、医療系の国家資格に甘えてはいけない

ーーーん? あ、でもそうかも。

ある人に「あなたは安定した助産師っていう高収入の資格があるから、自分のビジネスに本気にならないんだ」って言われた。

「結局不安になったら助産師の仕事を増やして安定しようとする。そうじゃないでしょ。独立するならサロンをうまくやったほうがいい」って言われて。

ーーー確かに。私の知り合いの看護師も似たようなことを言ってて。看護師の資格があると起業した分野で稼げないと病院に戻ってしまうから、戻る逃げ道を作らないために髪を金髪にしたって言ってた。笑

すごい! わかる。

不安定になったら派遣で働けばいいやって思っちゃう。

ダメじゃないんだけど、自分でやろうって決めたものがあるなら、そこに精神つぎ込むのもあり。

 

ーーーだよね。強い思いと確かなビジョン!(笑) それが必要だね。

あとは、独立したいと思ったとき「私、助産師経験6年目だし。8年目だし」と思ってたんだよね。

11年目で独立したけど、7年目のときにやりたかったけど「”まだ7年目”だしな」と自信が持てなくて。

他の人からみたら「いや、7年も働いたんだからすごいよ」ってなるけど。

これも言われたんだけど「10年目、20年目になっても、ずっとそこにはあなたの経験より上の人はいっぱいいるんだよ」って。「そうだ!年数は関係ない」と思って。

「私は〜年目だから他の人より経験がない。できない」って思うのはよくない。

 

それから、お産に関することをやりきって、助産師としての仕事を満足にやり終えたと思ってから起業しようと考えたけど「いつになったらやりきったって言えるんだろう」って思う。

自分が勇気を出さないで今の現状を続けるのと、今自分がちょっとの勇気を出して行動したあとの未来。

どっちが楽しいか考えると、今踏み出したほうが楽しいでしょ?ってのがあった。

助産師整体を通して「女性が幸せになることで、家族みんながハッピーになる」関わりをしたい

ーーーそろそろインタビューも終わりにしようと思うんだけど、最後に、これから助産師の整体を通して何を叶えたいか教えてください。

女性に、女性であることを楽しんでほしい。

女性特有の悩みを減らして、すべての変化を楽しんでほしいな。うちのサロンに来た人みんなに、ハッピーになってほしい。

 

ーーー結局のゴールってそこだよね。どんな仕事をする上でも。

女性が家で楽しそうにしていると、旦那さんや子供も絶対楽しい。

男性は、女性が楽しそうにしていることに喜びを感じるっていうシステムなの。笑

だから女性の体と心のケアをすることで、夫婦円満になって、子供を含めた家族全員が幸せになって、それが世界平和につながる。笑

家族がみんな幸せだったら、絶対幸せでしょ。

私はそう思ってる!

 

ーーーいいこと言うね! それ大事。女性の幸せが世界の平和だよね(笑)。

うん、ほんとそう思う。

これからも、そういう思いを忘れずに頑張っていけたらなって思うよ。

ーーー今日は貴重なインタビューに答えてくれてありがとうございました。これからの活躍を応援しているね!

まとめ:助産師起業家の「目標に向かって進む勇気」は半端なかった

助産師で整体を立ち上げた、あすかさんのお話を聞きました。

印象に残っている話は次の通りです。

・助産師という資格(他の医療資格も含む)は世間の人に安心感を与える
・いろんな現場経験があると、あらゆる妊産婦さんに合わせた話ができる。具体的な事例を出せるのは強い
・自分で立ち上げた整体は楽しいが、集客や経費の計算など全部自分でやらなければいけないのは大変
・国家資格は武器でもあり、甘えにもなりうる
・新しい道に踏み出すのに、年齢や経験年数は関係ない
・今ちょっとの勇気を出して行動したあとの未来は楽しい
・『女性の体と心のケアをすることで、夫婦円満になって、子供を含めた家族全員が幸せになって、それが世界平和につながる』という流れを作りたい

同級生が新しいことに挑戦している話は、新鮮で楽しかったです。

今まで友達として軽く話すことはありましたが、ここまで起業について深く聞いたのははじめてだったので、私もとてもよい機会になりました。

これからサロンがどんどん発展するように、心より応援しています。

あすかさんの立ち上げた助産師整体micoas(ミコアス)の紹介【東京 自由が丘】

2019年からオープンしているあすかさんの助産師整体はこちらです。

妊婦さん向けのマタニティー整体、バザルストーンというホットストーンを使った妊活ケア、産後整体、妊婦でも産後でもない女性整体もあります。

最近新しいホームページを作ったそうです^^

【お客様の声】

あすかさんに施術してもらうと体が軽くなるのはもちろんなんですが、何よりも心が軽くなるんです✨

明るくて優しくて、施術中も色々お話ししてくれるし、妊娠中のちょっとした不安とかも相談にのってくれます🍀

色々なお産に立ち会っている助産師さんなので、信頼できるし妊婦さんの体の事をよく知っているから安心してお任せできます☺
そしていつも後半は寝てしまう程気持ち良い。笑

引用:micoasのHPより(30代妊婦さんの感想)

初めて伺いましたが、お洒落で素敵な空間で施術を受けることが出来たので、とても癒されました。

また、あすかさんの知識が豊富で、色々お話を聞きながら施術をして頂いたので勉強になり楽しかったです。
施術をした後は、むくみがなくなり、身体もポカポカと温かくなって、翌日以降も身体の軽い状態が続いたのが印象的でした。ぜひ次回も伺いたいと思います!

引用:micoasのHPより(30代産後の方の感想)

私も施術してほしいです。笑。

お近くの方はぜひ足を運んでみてください。

2017年からコツコツ更新されているアメブロはこちらです!

妊娠出産による女性の体の変化、骨盤や月経についてなど、助産師目線で解説してあります。

読みやすいブログです。ぜひチェックしてみてください^^

 

こちらの『ナースのはなぶろ』では、自分の活動を広めたい・インタビューしてほしい看護師・助産師・保健師さんを募集しています。個人で活動されている方は、先着10名まで無料で記事を書きたいと思います。ご興味のある方はお問い合わせください。