天職が見つからないことに悩んでいた、はな(@hana8787hanae)です。
「私は飽きっぽい」
「いろんなことに興味深々」
って方いませんか?
私は学生時代から複数のことを同時進行するのが楽しくて、大学生の頃はサークル3つとアルバイト3つを掛け持ちし、2か月の夏休みのスケジュールは2日しか空いていませんでした。笑
看護師として病院で勤務するようになってからは「この狭い人間関係から抜け出したい」と考えることが多かったです。
そしてフリーランスになってからは、多方面の知り合いに誘われた、統一感のない複数の仕事をこなす日々。
「お仕事何してるんですか?」の問いに
えーっと、派遣看護師と、ライターと、旅行関係の事務職と…
と関連ない仕事をいくつか並べては、相手が「いろいろしてるんですね(でも本当は何者??)」ってな顔をするのを見る。
そんなふうに過ごしてきたんです。
「私、1つのことに没頭できない。スペシャリストにはなれない。こんな人生ダメなのかな?」
「看護師免許を取ったら、看護師らしく働かなきゃいけないのかな?」
そんなふうに悩んだのは、一度や二度ではありません。
しかし、そんな「スペシャリストになれない」私に救いの手が差し伸べられました。
「はなさん、もしかして、マルチポテンシャライトじゃないですか?」
2人の友達から勧められ本を買ってみると、この本は私のために書かれたのかな?というくらい自分の悩みにドンピシャな内容が書いてあったのです。
「これは、天職が見つからない私のバイブルになりうる」と考えたので、このブログで紹介します。
<この本はこんな方におすすめです>
- すぐ飽きる
- 1つのことだけを仕事にしたくない
- なんで周りの人が1つの仕事だけに没頭できるか疑問
- 「仕事なにしてるの?」の問いが苦痛
- 興味が多すぎて選べない
マルチ・ポテンシャライトの本の紹介
この本のタイトルは
『好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』
そして本の帯には、こんなことが書いてあります。
これからは「複数の天職」が見つかる時代だ。
「複数の天職」
これを見たときに、
と、かなり安心感が湧きました(この本を読んだとき、すでに4つくらいの小さな収入源があったので)。
マルチ・ポテンシャライトとは
本書では、『マルチポテンシャライトとは、さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探求する人』と述べられています。
そしてマルチポテンシャライトのタイプは1つではありません。
プロジェクトをいくつも同時進行させる人もいれば、1つのテーマに数ヶ月、数年没頭して次に移る人もいます。
とにかく、この本のいいところは
・マルチポテンシャライトそれぞれ好きな生き方があるから、本の質問に答えながらあなたらしい生き方を探してね。
という「自由さ」「自分らしさ」を認めてくれる文章が多い点です。
読むだけで自己肯定感が高まります(私は)。
マルチ・ポテンシャライト 著者『エミリー・ワプニック』さん
講演家・キャリアコーチ・ブロガー・コミュニティーリーダー、コミュニティーサイトのディレクターなど多数の顔を持つエミリーさん。
自身も1つの道に落ち着けず、音楽、アート、映画製作、法律を学び、カナダの大学の法学部を卒業されたそう。
TEDトーク「天職が見つからない人がいるのはどうしてでしょう?」は550万回以上再生され、36の言語に翻訳されているようです。
そして、長澤あかねさんの翻訳もすばらしい!
読んでいてワクワクする、そして1人ひとりの個性を認めてくれるような文章が、読む人を元気付けてくれます。
マルチ・ポテンシャライトで印象に残った3つのこと
この本は「さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探求する人」のスーパーパワーや4つの働き方、自分に合う生産システムの作り方、不安への対処など多くの話が書いてあります。
その中で私個人の印象に残った点3つについて、紹介します。
1.マルチ・ポテンシャライトの5つのスーパーパワー
マルチ・ポテンシャライトには5つの優れた特徴があります。
- アイディアを統合できる
- 学習速度が早い
- 適応能力が高い
- 大局的な視点を持っている
- さまざまな分野を繋ぐ「翻訳」になれる
私も複数の仕事をする上で、これらは自分の得意なことだと感じています。
1つの仕事で得たことを別の分野で生かすのがとても楽しいのです。
例えば、ゲストハウスのバイトで教わった資料作成を企業案件でそのまま使ったり、看護師として磨いたコミュニケーション能力を別な仕事の顧客対応で生かして予約獲得につなげたり。
適応能力は普通の人より高いので、派遣看護師の仕事でいくつも違う場所に行っても、割とすぐにそこのスタッフと打ち解けて仕事をこなしていました。
看護師バイトとライターと旅行関係と…
全て仕事なのに「気分転換」のような感覚。
「こんなに場所を変えて毎日フレッシュな気持ちで働けて、お金がもらえるなんて最高だ」と思っています^^
(たまにバランスが崩れてキツくなります。そのときは各仕事の割合を変更します)
2.マルチ・ポテンシャライトが幸せに生きるための3つの要素
マルチ・ポテンシャライトが幸せに生きる3つの要素は以下のとおりです。
- お金
- 意義
- 多様性
私は複数の仕事をする中で「ちょっと無理だな」と壁にぶち当たったことがあります。
仕事が多すぎて頭がパンクしそうと思ったのです。
そのとき「仕事を一旦整理しよう!」と思い、仕事を選ぶ基準を自分で考え直しました。
1.納得のいく報酬がもらえる
2.成長できる
3.よい仲間と働ける
4.人を喜ばせる実感がある
5.楽しい
このうち、1つも納得できない仕事は手放しました。
この5つって、この本で書かれている3つの意義を少し細かく分けたものだと私は感じています。
私は知らない間に、マルチ・ポテンシャライトが幸せに生きる秘訣を考えていたようです。
3.自分に合う「生産性システム」の作り方
本の中で述べられている、マルチ・ポテンシャライトが生産性を高めるためのシステムは次の通りです。
- 何に取り組むべきか選ぶ
- 時間を作る
- 辞め時を知る
- 仕事に取り掛かる
この項目は私も自分の中に落とし込めていない、現時点での課題です。
本で紹介されていることを簡単に紹介します。
【何に取り組むべきか選ぶ】
・優先プロジェクトと待機プロジェクトに分ける。
・優先プロジェクトを一旦無視してその他の心踊ることに費やす時間があってもよいが、40分くらい、しかも1日の後半にしておく。
・あくまで優先プロジェクトを先にやるように。
【時間を作る】
・頭が冴えている時間にクリエイティブな仕事をする
・取り組むべき優先プロジェクトを決めたら、時間まで集中してやる。勢いが落ちる、作業が終わる、時間切れになるのどれかになったら、休憩して同じプロジェクトに戻る、違うものに移る、完全にやめるのどれかを選ぶこと。
【辞め時を知る】
・「抵抗」と「自分なりの終点」を見分けること。
抵抗:どっと湧き出る強烈な感情。「今すぐ辞めたい!」
自分なりの終点:「必要なことは学んだ/やり遂げた」という意識が徐々に出てくる
【仕事に取り掛かる】
・タイマーを使う。
5分だけ猛烈にやる/40分にセットし、タイマーがなるか、作業が終わるか早いほうに合わせて終了。
自分自身に役立ちそうなところを抜粋しました。
作業中に他のことに目移りしてしまうので、生産性が高められるように意識を向けたいと思います。
マルチ・ポテンシャライトを読んだ後の行動計画
マルチ・ポテンシャライトは興味の移り変わりが激しいとはいえ、それに甘えているわけにはいきません。
気持ちの移り変わりの激しい私が「生産性システム」を高めるための行動計画はこちら。
- 優先プロジェクトと待機プロジェクトに分ける。
- 優先プロジェクト以外は午後にやる。
- タイマーで時間を測りながら仕事をする。私には「25分+5分休憩」がよさそう
生産性に関する本を読めば「プロジェクトが1〜5個なんて多すぎる」「静かに1つのことに集中し、終わったら次のことに取り組むべきだ」というメッセージを受け取るだろう。そのアドバイスはスペシャリストにはしっくりくるが、マルチ・ポテンシャライト向きではない。(P211)
本書では「多くの本はスペシャリスト向きで、私たちには違ったやり方があるんだよ」と示してくれています。
私の味方になってもらって嬉しいです。
私のようにいろんなことを同時進行で進めたい方は、絶対この本を手に取ったほうがよいです。
人生が変わります、というか、自分の生き方でいいんだと落ち着いて楽になります。
マルチ・ポテンシャライトの本 まとめ
マルチ・ポテンシャライトにはこのような5つの優れた特徴があります。
- アイディアを統合できる
- 学習速度が早い
- 適応能力が高い
- 大局的な視点を持っている
- さまざまな分野を繋ぐ「翻訳」になれる
そして、人生を通して、お金・意義・多様性を満たすような活動をすることで思いが満たされます。
マルチ・ポテンシャライトの私が、これから生産性を高めるためにやりたいことはこの3つです。
- 優先プロジェクトと待機プロジェクトに分ける。
- 優先プロジェクト以外は午後にやる。
- タイマーで時間を測りながら仕事をする。私には「25分+5分休憩」がよさそう
私のように「1つのことを突き詰めるのが苦手」「好奇心がありすぎて困る」という方はぜひ本書を手に取ってみてください。
【他にもこんなことが書いてあります】
・「1万時間の法則」なんてうそっぱち!
・マルチ・ポテンシャライトの4つの働き方
(グループハグ・アプローチ/スラッシュ・アプローチ/アインシュタイン・アプローチ/フェニックス・アプローチ)
それぞれが自分にあっているか分かるワークがあります。
・マルチ・ポテンシャライトが抱く不安への対処法・「お仕事は何を?」の恐怖の問いに答える方法
この本は、読むだけでも意味がありますが、ワークを通して自分を深めるのが楽しいです。
私と似たような気質がある方はぜひやってみてください。