看護学校から看護大学編入 4.大学編入のメリット・デメリット

10数年前に、看護学校から国立大学3年次編入した経験のある、はな(@hana8787hanae)です。

 

看護学校から大学編入の4記事目は、大学編入のメリットとデメリットについてお伝えします。

これ、おそらく看護学校も大学も両方通った人でないと分からないので貴重な話です。

私が卒業した看護学校・大学に特化した内容が入っている可能性が高いので、全て鵜呑みにせず、軽い参考にしてください。

<注意>
私が編入試験を受けたのは10年以上前になります。現在の大学編入は、編入した人全員が保健師の資格を取れるわけではなかったり、募集定員の一部しか合格者を出していなかったりする状況もあるようです。
各大学の最新情報はご自身で確認をお願いします。

大学編入のメリット1.大学・看護学校のいいトコ取りができる

何と言っても、大学編入するメリットは、看護学校も大学も両方通えることです!

このブログでは大学大学と言っていますが、もちろん看護学校のいいところもあります。

2種類の学校へ通いいいとこ取りできると考え方が広がりますし、看護師として臨床に出て看護学校・大学両方の実習指導をするときも役立つでしょう(私はICUにいたので、学生指導はほぼしていませんが…)

 

まずは看護学校の特徴から紹介します。

看護学校の特徴1.看護師になるための要素が凝縮されている

看護学校は、看護師になるために通う学校です。

そのため看護師国家試験に出る知識を効率よく学び、実習では看護師として現場で必要な基本的な知識や技術を学びます。

3年間という限られた就学期間なのでとても忙しいですが、そのぶん集中的に学べるのがメリットです。

看護学校の特徴2.「看護師になりたい人」のモチベーションが高い

私が編入した大学の看護学専攻は、医学部や獣医学科、理学療法専攻などがダメで進学したという人が何人かいました。

大学だと、学びたいことよりも偏差値で学部を選んでしまうこともありますからね。

大学の同級生や先輩の中には、看護職として就職せず、警察や某カフェの店員、保健師枠ではない一般職公務員になった人もいました。

大学を出ると選択肢が広いなと感じたものです。

 

一方で、看護学校に進学する人は基本的に全員「看護師」になるために学校に通っています。

クラスメイトは、看護師という職をピンポイントに目指すモチベーションが高かったなという印象です(私の主観ですが)。

看護学校の特徴3.社会人入学の年上の同級生から学べる

私が通っていた看護学校は、社会人入学枠がありました。

高校卒業したあとすぐに入学した人の他に、看護学以外の学士を持って働いた経験のある方や子供がいる方、親の介護で看護学を学びたい方など、さまざまなバックグラウンドの方がいらっしゃったんです。

自分と違う経験をしたクラスメイトの意見は、とても参考になるんですよね。

特に、子供がいらっしゃる人の考え方。

しかも、年上の同級生は「前の仕事をやめる」「母親として、子育てをしながら学校へ通う」など何らかの大きな決断をして看護学校へ入学していました。

そのため、テストや国試にかける「絶対留年できない!」という思いが半端なかったです。

彼女たちのエネルギーを浴びて、私も勉強を頑張ることができました。

次は大学のメリットについて紹介します。

この2点は、私が看護学校から大学編入した3〜4年生で実際に感じたことを思い出して書きました。

大学の特徴1.主体的に動けるようになる

看護学校は、看護師国家試験に合格する人を育成しています。

そのため、国試や就職への対策は超万全でした!

(私の学校だけかもしれません)

  • 3年生では毎月のように模試があり、合格ラインを下回る人は補習や面談がある
  • 全員強制で就職先を考えるための面談がある

看護師国家試験に合格があやうかったり、就職先に迷っている人に対しては、かなり積極的にアプローチしてくれていました。

国試合格率を外部に出す看護学校だと不合格者を出したくないので、先生は一生懸命生徒のために頑張ってくれたのだと思います。

あの時の先生たち、ありがとうございました。

 

でも、大学では看護学校ほど国試対策はされていませんでした。

そして就職についても、大学は看護学校ほど先生が手取り足取り教えないのだなという印象です。

就職支援室のようなところはもちろんあります。

そこで「自分で情報収集してください。聞かれたら答えます」のようなスタンスです。

「大学って、自分で動かないと先生たちは助けてくれないんだな」と思ったのを記憶しています。

大学の国試対策なんて「え!たったこれだけしか授業してくれないの?」「これだけしか模試なくて大丈夫?」ってくらい、全員で足並みをそろえることが少なかったです。

要は「みんな自分で勉強できるよね? 最低限は対策するけどあとは自分たちで頑張ってね」ってメッセージかなと思います。

看護学校があまりにも充実していたので、大学に入ってから驚きました!

大学の特徴2.看護学を深められる

私が思う、看護学校と大学の学習の違いはこちらです。

◎看護学校:看護師国家試験に合格するための「あらかじめ決められた道筋」へ向かって学習する

◎大学:看護という正解のない学問を「自分の信じる方法」で深める

これは大学4年生の離島看護学実習で先生と編入生3名くらいで話したとき、先生の話を聞いて感じたことです。
先生が言った具体的な言葉は覚えていませんが「大学の勉強って、答えがないんだ」と感じたのは今でも忘れていません。
「だから、私は先生になるなら大学じゃなくて専門学校だな」と思った記憶もあります(答えがないものを勉強するのは苦手でした。今は違うかもしれません)。

大学編入のメリット2.看護系以外の知識や人脈が増える

大学編入のメリットで1番伝えたいのは上の事項でした。

その他にもよいところはあります。

代表的なものは、看護系以外の知識や人脈を作れること。

 

私は大学編入した4月に「ストレートで入学した人の半分(2年間)しか期間がないのだから、普通の人の2倍楽しまなきゃだめだ。1ヶ月で2ヶ月分楽しもう!」と決め、かなり積極的に行動していました。

具体的にやったことはこちらです。

・医学部以外のサークル10個を、4月の間に見学する
・ボランティアサークル3つ、アルバイト3種類を掛け持ちし、家と大学、バイト先(片道10キロ)を毎日原付で爆走
・3年生の夏休み2ヶ月は毎日スケジュールがいっぱいで、全く家にいない
・大学のほぼ全敷地を見学する
・編入の友達以外の学部生とも友達になる
・編入の友達が受ける共通教育とは違うものを受講する(教育学部、農学部、各学部の学部長の人生ストーリーなどの授業が印象的)
・他の学部にも友達を作る
私が編入した大学は総合大学だったので、9つの学部がありました。
編入した年の4月、興味本位で大学のほぼ全てのエリアを見学!
個人的には農学部が1番楽しかったですww(畑があったり、馬や牛・ニワトリなどの動物を見たり、大学附属の博物館を見学したりしました)
サークルで出会った人との関わりや大学見学を通して思ったのは、大学って世界の縮図なんじゃないか?ということ。
看護学校で学んだ医療の他にも、教育や科学、法律、そして外国人(留学生とも話した)などに囲まれて「世界って私が想像していたよりも広いんだな」と感じました。
いやー!大学生活、楽しかったなー。
アラサー世代の私はパート看護師+医療系以外の仕事で生計を立てていますが、今振り返るとその原点は間違いなくこの2年間の大学生活です。
看護の勉強はあまり頑張らなかったけど(すみません)、社会の縮図を肌で感じました。

大学編入のメリット3.やりたいことをする時間を持てる

大学編入のメリットその3は、やりたいことをする時間を持てること。

看護学校は、3年間の中に看護師になるための学習がギュっと凝縮されています。

そのため、看護学生は、大学生と比べて遊ぶ時間が少ないです。

 

しかし大学はスケジュールに余裕があります。

加えて、看護学校から大学へ編入する人は看護学の単位を取り終えているので、さらに自由時間が多いです。

その自由時間で看護師として時給高めのバイトをするもよし(編入前に国試には合格しているはず!)、医療以外の興味を深めるもよし、旅に出るのもよし!

 

私は英検を受けました(面接で落ちました…あまりにも音読が苦手だった過去…今は自信あり)。

そして大学共通教育の授業の一貫で、ヨーロッパを2週間旅しました。

離島医療実習にも行きました。

全て人生の身になっています^^

 

ここまで、大学編入のメリットを見てきましたが、ここからはデメリットです。

といっても、メリットを言うなら反対のことも言わなければと付け加えただけなので、あまり真に受けなくてよいですよ。

あえて書くならというスタンスでお伝えします。

個人の感覚としては、大学編入はメリット:デメリット=97:3くらいです。

大学編入のデメリット1.授業の移動が面倒

大学編入をした人は、ストレートで入学する学部生が1・2年で取得する単位を3年生で取らなければなりません。

1年生の共通教育→大学メインキャンパス
3年生の看護専門教育→医学部キャンパス

というように、大学のキャンパス内で移動が必要な場合があります(私はそうでした。片道あたり原付で約15分のため、編入生全員看護の授業に遅刻していました。もちろん先生の理解ありです)。

メインキャンパスの授業が終わって看護の授業が始まるまでの休み時間は約20分。

その中で移動するのはやや大変でした。大学生活の楽しさと比べれば全く負担にはなりませんでしたが。

大学編入のデメリット2.友達作りが大変

先述したように、大学へ編入すると、本来1,2年生で受ける授業を3年次に受講する必要があります。

また、自分が編入する3年次の授業の単位は看護学校で取得しているため、3年生と一緒に受ける授業は少ないです。

したがって、同じ学年の友達がなかなかできません。

3年生のメンバーはすでに2年間クラスを共にしているので、その中にポツンと少人数で入るのはなかなか勇気がいります。

グループワークなどは特にそうです。

8人グループのうち自分1人が編入生。周りの人より1つ年上なので敬語を使われたり、みんなが知っている看護学の教授の名前がわからず会話についていけなかったりします…

やや孤独ですがそれも数ヶ月で慣れるので、同じ編入の仲間と共に乗り越えていきましょう!

大学編入のデメリット3.看護学の知識を忘れてしまう

これは就職してからの話です。

私は看護学校を卒業して大学へ2年通い、看護師として病院に就職しました(同じ編入生のほとんどが最初は看護師、その後保健師/助産師になった友人もいます)。

就職したときは、看護師の国試に合格して丸2年、実習をした看護学校の3年生からは丸3年経っていました。

そのため…看護学校で学んだ看護記録の書き方、看護過程、国家試験対策で勉強した解剖生理など、けっこう忘れていたんです…

大学で看護について一生懸命学んだ方や保健師や助産師として就職する方は、問題ないと思います。

私は看護よりもそれ以外のことに力を注いでいたので綺麗に記憶が飛んでおり、看護師1年目で勉強をやりなおすのが大変だったのを思い出します。

大学では看護以外のことに力を注ぎすぎないように、看護師の勉強も復習しておけばよかったです。

私は看護学校→大学編入して人生の幅が広がりました

この記事では、私が考えるとても主観的な大学編入のメリット・デメリットをお伝えしてきました。

【大学編入のメリット】

  1. 大学・看護学校のいいトコ取りができる
  2. 看護系以外の知識や人脈が増える
  3. やりたいことをする時間を持てる

【大学編入のデメリット】

  1. 授業の移動が面倒
  2. 友達作りが大変
  3. 看護学の知識を忘れてしまう

考え方はいろいろありますが、私は思い切って大学編入してよかったと思っています。

デメリットもあげましたが、その発想を逆転してメリットに変えることもできるはずです。

大学編入したい方は、ぜひメリットデメリットを知った上で有意義な生活をイメージしてみてくださいね。